ぶっ太いタイヤが街に似合う。コレ、イタリア発の新型電動バイクです|ベロシフェロ・ビーチマッド 2輪バイクのすごい電動

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イタリアの新進ブランド「Velocifero」(ベロシフェロ)から超ユニークな電動バイクが上陸した。今までに見たことがない大胆なデザインが目を惹く「ビーチマッド」を紹介しよう。

REPORT●ケニー佐川(SAGAWA Kentaro)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

2022年モデル ベロシフェロ・ビーチマッド……489,000円(消費税別)

 

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名門イタルジェットから分家した新ブランド

「Velocifero」(ベロシフェロ)はスクーターの老舗メーカーとして知られる「イタルジェット」から分家した新しいブランドだ。開発を手掛けたのはイタリアで著名な自動車デザイナーのアレッサンドロ・タルタリーニ氏。その姓名を聞けばピンとくる人は業界通だが、イタルジェット社を興したタルタリーニ・ファミリーのご子息である。彼の代表作の中にはイタルジェットの「フォーミュラ」や「ドラッグスター」などがあり、その独創的なデザインと多才なアイデアは多くのスポーツスクーターファンの知るところだ。

 

 

 

 

見た目はSFチックだが中身はまじめな作り

四つん這いになったロボットの手と足にそれぞれ車輪を取り付けたようにも見えるシュールなデザイン。車体ロゴの真下にぶら下がって見える部分にバッテリーが内蔵されている。

最新作「ビーチマッド」はなんとも不思議な形をしたマシンである。フレームだけしかないような単純化された車体の前後に丸々としたバルーンタイヤという異様な組み合わせ。本来エンジンがあるべきところには何もなく、申し訳程度にソロシートと宙に浮いたようなステップが取り付けられている。まさにSF映画に出てくる未来の乗り物のようだ。

 

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2 輪本物電動スクーター世界一かっこいいビーチマッド原付も125ccもございます。


電動バイクということで、よく見ると車体中央部の下側に吊り下げられるような形でバッテリーケースがあり、後輪のハブに組み込まれたインホイールモーターによって駆動されていることが分かる。ちなみにバッテリーはリチウムイオン電池で、スペック上では出力2000wのモーターから最高速度60km/hは出せる設定になっている。ちなみに日本では原付一種扱いだ。さらに足まわりは樹脂カバーで覆われた正立フォークと直押しタイプのシングルリヤショックに前後ディスクブレーキが装備されるなど、現代のバイクの基本を押さえた作り。メインのフレームもスチール製ということで意外とオーソドックスだ。さすがはイタリアン。デザインの妙というか、見せ方の上手さには感心する。

ビーチで遊び倒したいファンバイク

細い車体にファットなタイヤの見た目は自転車のビーチクルーザーのようだ。卸したての「ビーチマッド」に恐る恐る跨ってみたがライポジは意外にも普通のバイクのよう。グロムをひと回り大きくしてワイドバーにした感じか。車重は90kgと車格の割にエンジン車より軽量で、バッテリーとモーターなどの動力系がコンパクトなので実際に軽く感じる。外観はプラスチックのようで頼りない感じがするのだが、実際は車体に鋼鉄のフレームが通っているらしく剛性はしっかりめ。前後サスペンションの動きもふわふわしすぎず、大柄なライダーが乗っても不安はないはずだ。

 

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パワー感は50ccスクーターぐらい。軽いスロットル操作で電動モーター独特の低いうなり声とともに穏やかに加速していく。ハンドリングはひらひらと言うよりはちょっと手応えがあって、ファットなバルーンタイヤがごろっと転がっていく感じが楽しい。この雰囲気と乗り味が最も似合うシチュエーションはやはりビーチサイドだろう。まさにその名のとおりで、砂浜で思いっきり遊んでみたいと思った。ブレーキも前後ディスクなのでちゃんと効くし、冬場だったがタイヤのグリップも普通に走っている分には問題なかった。家庭用電源で8時間~10時間でフル充電し、60km~70kmは走れるということだから街乗り主体のコミューターとしても充分だろう。試乗では街中を短時間乗り回した程度なので耐久性などは未知数だが、輸入元は長年トライクやユニークな海外モデルなどを扱ってきた実績のある「トライクファクトリー」であることも安心材料だろう。学校帰りの中学生たちがすれ違いざまに「カッケ~!!」と歓声を上げた。目立ち度はバツグンと保証しよう。

ビーチマッド ディテール解説

 

ハンドルまわりは通常のバイクと同じような作りだが、操作系は右がアクセルとフロントブレーキで左がリヤブレーキになっている。ワイドなバーハンドルがややモタードっぽい。

 

通常はタンクがある場所にフラップ付きの小さなラゲッジスペースがある。この下がバッテリースペースになっているようだ。

 

後輪のハブ部分に電動モーターが内蔵されたインホイールモーター方式で駆動する。ドライブチェーンなどもなくEVであることが分かる。

 

独特の形状のバルーンタイヤには「Velocifero」のブランド名が入る。前後とも2ポッドタイプのシングルディスクブレーキを装備。

 

リヤサスには直推し式のシングルショックを装備。ダンパー調整機構も付いているようだ。ウインカーとテールランプはLEDタイプ。

 

スーパースポーツを思わせるシングルシートを装備。座ってみると宙に浮いたような不思議な感覚だ。

 

左右のレバーには近さを調整するためのダイヤルを装備。レバー自体もアルミ削り出しでグレード感がある。

 

可倒式ステップバーでホルダーもアルミ製でしっかりした作りだ。ブレーキペダルやチェンジペダルは当然付いていない。蛇腹状のカバー部分の中がスイングアームピボットになっているようだ。

主要諸元

モーター:シングルハブモーター 2000W
最大荷重:90kg
フレーム材料:高強度鋼
電池:60V/40Ah Lithium ×1
航続可能距離:60-70km
最高速度:60km/h
最大トルク:110 nm
充電時間:8-10時間
充電電圧 110v-240v  50Hz/60Hz(PSE)
タイヤ サイズ 23*7-10
ブレーキ 油圧 (前後ろ ディスク )
最終的な送信 ダイレクトドライブ
重量(電池を含む):90kg
車体寸法:1980×470×1200mm
カラーバリエーション:イエロー、ブルー、オレンジ、 シルバー 、グリーン
CE証明書:取得済み
EEC証明書:取得済み
PSE証明書:取得済み

 

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Tartani

 

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佐川健太郎(ケニー佐川)

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。

佐川健太郎

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。 趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。 雑誌編集者を経て現在はジャーナ…

 

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